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カテゴリ:金融政策( 6 )


2010年 10月 07日

”鉄道料金値上げ”ターゲットで、よろしく

たまに、人から「インフレになるのが怖いんだけど、デフレ脱却って具体的にどんなことなの?」ということを聞かれるので、そういう時には「例えば、鉄道料金が5年おきに値上げされるような状況。昔はそうだったでしょ」と答える。そう言うと、「あぁ、そういえば昔はそうだったね~」という返事が返ってくる。


たぶん日本人の半分近くが忘れたor知らないことでしょうが、かつて日本には”鉄道料金の値上げ”というものがありました。多くの鉄道が3-5年おき位で値上げしていて、どっかの鉄道の値上げのニュースが春の風物詩だった。

それが、、、JRの初乗り運賃は昭和61年から130円で変わらず。今年で四半世紀!
他のほとんどの大手私鉄の初乗りも20年近くにわたって値上げされていません。
これはかなり”異常”な事態だと思うのですよ。
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僕の主観的な観察ではw、公共料金とくに鉄道運賃はCPIとの連動性が比較的高いように思う。
NYの地下鉄やバスの公共料金を見ると水準の差はあれ、やはりCPIと似たような動きをしている。石油ショックで一般物価が急騰したときには高い伸びを示し、80年代以降は緩やかに上昇してきた。足下でも09年に値上げされている。
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日本のCPIにおける鉄道運賃のウェイトはJRとそれ以外を含めて、全国で1.4%、東京都区部で2.1%とさほど大きくはありませんが、多くの通勤・通学者にとってはほぼ毎日使うし、身近なものです。

公共料金の値上げは消費者に身近であるがゆえに、期待インフレに作用する効果が大きいんじゃないかと思うのです。まったく根拠はありませんがね。
そして、鉄道料金が変わらないのが当たり前だと思っている日本人の心理は、「デフレ期待」にどっぷりと浸されている。

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鉄道料金が変わらないことが当たり前なんだろうか?

例えば、三大都市圏の最混雑区間における平均混雑率・輸送力・輸送人員の推移を見ると、混雑率はS50年以降、低下を続けている。首都圏は社会人口の増加がつづいているのでここ5年ほどは横ばいだけど、鉄道料金が横ばいになった昭和60年以降で見ればやはり低下基調。

同一の鉄道料金で、より快適な鉄道の移動が可能となっている。これって購買力の上昇=物価の低下なんじゃない?

ということを調べた人がやっぱりいるんですね。
CPI鉄道運賃の品質調整と鉄道業の生産性への影響
この分析では、混雑率と移動速度を品質の代理変数としてヘドニック・アプローチで鉄道料金のCPIを修正しているんだが、それによると90年以降、00年まで趨勢的に鉄道料金の物価は下落してる。

これに加えて、冷房車の普及、事故防止のガードの設置、あるいは女性専用車・・・はサービス向上なのかはわかりませんがw、10年、20年単位で見れば、鉄道移動のサービスって向上していませんか?その間、鉄道料金が変わらないって、消費者としてはうれしいけどなんかおかしいかも。

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別に鉄道のサービスが改善しなくとも、5年おきくらいで鉄道料金の値上げが行われる状況。それこそがデフレ脱却だと思うのですよ。

日銀の公表資料に「CPIが1%になるまで緩和を続ける」な~んて一切書かれていないのに、これがインタゲだとか解釈する方々はなんと良心的なひとだろうと思う。「東シナ海は友愛の海」とのたもうた真性バカと重なって見えるのは私だけ?
これまで日本をデフレに陥れ、景気が回復し始めたと思えば「不均衡」とやらを理由に利上げを行ってきた犯罪組織の言うことをそれほどに好意的に解釈できる、その理由がわからない。僕は日銀から念書なり、言質なりを取るべきだと思いますけどね。

何の保障もないCPI1%説よりも、鉄道料金の値上げのほうがはるかに実態を伴ったデフレ脱却の証であり、金融緩和継続のためのターゲットになりうるのだとマジで思うのですよ。
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by guranobi | 2010-10-07 21:48 | 金融政策
2010年 08月 26日

日本銀行による巨大な釣り、ないしは被告人の弁明www

マネーと成長期待:物価の変動メカニズムを巡って

マクロネタもないし暫くはお休みだな~と思っていたんですが、釣り針があまりにも大きすぎるwww

いやー、日本のデフレは貨幣的現象ではないとほざいたIDIOT白川のために、ご苦労様です。
エコノミストとしての矜持よりも組織を選びましたか・・・

経済学的な検証・反論もできんし、先生方があれこれ反論されるだろう。てか、そもそも反論に値しないと思うがw

まず、論文の構成がいい。
2.事実の整理、ときて、3.問題提起に続くんだが、この「事実の整理」で、【事実1】【事実2】、、、と並べるあたり、アメリカの裁判映画で"Fact!"と言ってる弁護士を思い浮かべたんだが、もしかして狙ってる?

Fact. 1
実質成長率を上回るマネーの伸びと、インフレ率には明確な相関があり、70年代以降、その相関性には全く変化がない。これこそが最も重要な事実じゃね?
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Fact. 2
このデータって、Fact. 1と同じでしょ。それをわざわざ90年代半ばで区切る意味がわからん。相関性自体は上で見たとおり低下していない(というか、高まっているw)。あえて言うならば、90年代半ば以降にマネーの変動が大きくなったということであって、(実質成長率を上回る)マネーとインフレ率の趨勢の相関は、グラフからも明らかに高いよね。
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Fact. 4
このグラフを見せて、欧米では予想インフレ率と潜在成長率は無相関だが、日本は相関性が高いと言っている。しかし、予想インフレ率の2%あたりに線を引くと違った見方もできる。
欧米では予想インフレ率が90年代に2%強の水準に低下したことで潜在成長率を高めることができたが、日本では同じ90年代に2%を大きく下回る水準にインフレ期待が低下したため、潜在成長率が押し下げられた、という見方だ。

実際、実証研究ではデフレのみならず低すぎるインフレ率(ディスインフレ)が成長率を押し下げるというものあるし(econ-economeさんのご紹介)、日本の経験からもデフレが労働コストその他の調整を難しくすることは明らかで、そうしたデフレの弊害が潜在成長率を引き下げてきたと僕は考える。

予想インフレ率と潜在成長率の相関が日本だけ高いということは、この後に述べているExpected Burden viewとやらで屁理屈こねるよりも、単に低すぎる予想インフレ率に問題があるのだ、と考えるのが自然じゃん?適切なインフレ期待の閾値が2.0-2.5%程度にあって、それを上回っても下回っても経済成長を阻害するという、これまで経済学者が述べてきたことを示しているだけじゃないの?
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そもそも、この論文はあまりにも杜撰だと思う。
参考文献はひとつもないし、相関係数を多用しているがデータ期間が年なのか四半期なのかも示されておらず、再検証が行ないづらい。もしデータ期間が年ならば、Fact. 2の相関性分析はデータ数が十分じゃないと思うけど。

また、Fact. 4で用いているデータにも疑義がある。
日本の潜在成長率は日本銀行試算値が使われているが、日銀の潜在成長率計算は(利上げを正当化するためにw)需給ギャップを小さめ(プラスに偏っている)=構造的失業率を高めに計算している可能性がある。その結果、日銀が出す潜在成長率は低めに設定されていると、僕は疑っている。
要は、日本の失業率はもっと低下してもインフレ圧力とはなりにくいし、その分、潜在成長率は高いんじゃね、ということ。

そして、日本の予想インフレ率をサーベイで測ることにも疑問がある。だって、BEIとの乖離が(欧米と比較して)大きすぎる。

こうしたデータ選択の妥当性にも大きな疑問がある。


でもね、、、まぁ、同情もするんですよ。
IDIOT白川が言っちゃったからねw
局長クラスから無茶振りされて、2・3日くらいでやっつけたんでしょ。

相当に日銀内部は追い込まれているような気が。

政治がマトモで適切につつけば簡単に破綻する状況だと思うけどねぇ、、、政治が先に破綻しているようじゃ。。。
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by guranobi | 2010-08-26 22:06 | 金融政策
2009年 12月 06日

また、お返事の記事です

shiさん、
言葉がおかしいのは仕様ですw
いえ、最後の一言は迷ったんですが、、、抑えきれずに。徳がないんですよね。

日銀は社会保険庁などと同じで、自浄作用は期待できないと思うんです。今回の処置も政治的なポーズでしょう。shiさんが仰る通り、法改正を含めた政治の強制が必要。

春山さんがおっしゃるように追加措置があれば嬉しいのですが、、、
大塚耕平は、外貨準備の含み益を「埋蔵金」と言ったり、「こいつ、大丈夫か?」と思うことが度々あります。彼は先月末の『朝生』で、いつもと違って追加の金融緩和に前向きな発言をしていたので、あの段階で知っていたのでしょう。役職からも彼が政府と日銀のリエゾンですね。

問題は、どちらの立場なのか、ということですが、、、僕は大塚は日銀の代弁者だと考えています。彼の普段の発言のピンボケから考えると、確信犯というよりも日銀企画局に騙されているクチじゃないかと思いますが。
尚、企画局が「ご進講」を政界・学界に対して行なっているだろうことは、岩田先生の『日本銀行は信用できるか』でも指摘されています。

政府の対応については、田中秀臣先生のブログの「勝間ショック」の記事に注目しています。
勝間和代『やればできる まわりの人と夢をかなえあう4つの力』

「勝間ショック」に僕もまきこまれた。そしていまは詳細は書かないが自分なりに行動するときがきたと確信し、(略)

とは、どういう意味でしょう?勝間さんを支えて管ルートでインタゲ?

・・・と考えると、田中先生などのリフレ派が「勝間ショック」に乗って日銀法改正orインタゲ導入を提案し、それを未然に防ぐために量的緩和もどき&企画局の暗躍、という構図が浮かぶのですが、、、

さて?
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by guranobi | 2009-12-06 17:07 | 金融政策
2009年 12月 02日

詐欺師の振る舞い2

金融緩和の強化について
日銀の10兆円が出ましたので、ちょっとだけ書くと、、、評価できない。

理由は、
-金融緩和の目的が不明確。最後に「日本経済がデフレから脱却し、物価安定のもとでの持続的成長経路に復帰するため」と書いている。しかし、「デフレ」、「物価安定」の定義が依然として不明確。デフレ脱却への決意は感じられない。
-10兆円で打ち切りだと、恐らくデフレ脱却には効果はほとんどない。
-期間3か月って、バカにしてんのか!

政府紙幣の話の時にも思ったのですが、日銀がデフレ脱却への決意を持たない限り、政府紙幣を発行して日銀が資産に入れようが、長期国債の買い切りを増やそうが、デフレを脱することは難しい。政府紙幣、国債、どっちにしても政府債務を増やすだけで終わる。そして、長期金利の上昇と財政破たんにつながる。
デフレ脱却まで日銀が毎年20兆円でも30兆円でも国債を買いますよ、というコミットメントがあれば長期金利の上昇は避けられ、財政破たんに繋がることなく、成長軌道に回帰できる。

日銀がデフレを脱するまで(少なくともコアコアCPIが+1%を超えるまで)、徹底的に金融緩和を続けるという決意がなければ、デフレは続くだろうし、財政政策は一時的な効果しか与えず、そして財政の危機的状況は続く。

白川総裁の講演などと併せて読むと、今回の処置はデフレ脱却のためと言うよりも、金融円滑化のためという側面が強そうだ。だが、デフレが続いているから実質債務負担が増大しているのであり、銀行の不良債権も増加し、また、資金需要も低迷し続けている。
まず、デフレ脱却がなければ、金融環境の改善も、持続的な経済成長も期待できん。


・・・んなことは、白川も百も承知のはず。悪質な詐欺師ですよ。
今回の処置は、▲2%のCPIは流石に認めないという姿勢を示したのかもしれない。しかし、過去15年間の過ちを認めることなく、いわゆるデフレ・ターゲットを変えるものでは全くありません。

くっそ。。。ヒトゴロシめ。。。
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by guranobi | 2009-12-02 06:05 | 金融政策
2009年 09月 02日

民主党・・・

僕の友人も見事に国会議員様になりました。まことに風(風邪?)というのは恐ろしい。。。
選挙の数日前にじっくり話をする機会があったんですが、、、なんで政治家っちゅうのは財政の話ばかりなんだろう?
彼も経済学部なのでマンデル・フレミングも知っているし、変動相場制のもとでの金融政策の重要性も知っている、と言っているが、、、それでも財政の話ばかり。ラッファーカーブで減税上等とかw

僕が彼に言ったことは、、、

デフレ脱却無くして名目GDPの回復はないし、税収も伸びない。
小泉改革とは、デフレ下で生じた税収不足・財政赤字をなんとかするために、支出削減と税外負担を国民に強いるものだった。そのツケを今、自民党は払っている。民主党に政権が代わっても、デフレを脱却せずして財政政策をいじるだけならば、野村総研が言うとおりにネットの効果はほとんどないか、あるとしてもごく短期的な効果に終わり、90年代前半と同様に巨額の赤字体質を作り上げるだけだ。
金融政策の重要性、デフレ脱却の重要性を軽視するならば、民主党は4年後に国民に見放されて自民党と同じ目にあうだろう。不幸なのは国民だ。
デフレを有権者に実感してもらうのが難しいならば、「賃金は増えているか、減っているか」を聞いてみればいい。賃金も名目値だ。生産性が伸びているなかで、名目値である賃金が減っているならば、それは立派なデフレの現象だ。所得の官民格差が拡大して公務員の待遇への不満が高まっているのも、民間の賃金は景況感を反映しやすいのに対して、公務員の賃金は民間ほどには変化しないからだ。賃金の下落が一般的になっているのでデフレでも経済不均衡の調整が行いやすいという(須田の)考えは机上の空論であって、実際にはデフレでいたるところに不均衡がたまっている。派遣の問題も、デフレ下では雇用コストの調整が難しくなっているために可変的な労働が必要とされているという側面があるはずだ。派遣雇用というバッファーがなくなれば、企業は雇用コストの調整が難しくなり、日本での生産活動に大きな支障を感じるだろう。
だいたい、賃金が増えないのに未来に希望を持てるか?デフレだから実質所得が増えてラッキー、なんて考えるほどに人間は合理的思考をするもんじゃない。民主党政権ならば、なおさら公務員給与に踏み込んでいくのは難しいだろう。デフレを脱却すれば、官民格差も5年ほどかけて自然と調整できる。。。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

今日のNHKの『クローズアップ現代』で民主党の大塚耕平がしゃべっていたが、経済のことをなーんも判っていない。
マクロ経済の回復なくして最低賃金を引き上げたら、企業のコストが増すだけだ。「より高い賃金を得られる、より高い生産性の企業を増やすべき」ってーのは正論だが、そういう企業を増やす前に低生産性の企業への負担を増やし、倒産に追いやったらどうなるか、バカでもわかる。

このバカは、速水の円高歓迎論と同じことを言っている。強い円が長期的には好ましいのは当たり前だが、その強い円を実現するだけの高生産性の経済を実現することが必要だ。速水の円高歓迎論は円高がさきにありきで、経済を苦境に追い込んだ。それと同じ、このバカが言っていることは。日銀出身者というのは、幹部クラスも、こういうザコも、なんで表に出てくるのはトンデモ系ばっかなんだ?

こんなヤツが政調副会長で政策策定にかかわっているなんてのは、悪夢でしかない。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

それはさておき、民主党候補の選挙活動をちょっとだけ手伝ったけれど、初めての経験だった。
民主党の県会議員、市会議員が張り付きで指導・応援しているし、自治労・労組・郵政退職者といった組織の力なくして到底、民主党の選挙が成り立たないことがよくわかった。そして知名度を引き上げるための、チラシ配りや街宣活動がどうしても不可欠なのも実感した。マイクも握りましたよw
市会議員のひとが言っていたが、これからますます組織の闘いになるし、そして金がなければ選挙を戦えない。全くその通りだ。
民団にもチラシを送付していたが、まぎれもなく民主党の暗部でもあるだろう。

意外というか、当たり前なんだろうが、身体障害者のボランティアが多かったのが目についた。言うまでもなく、こういう人々も同じ人間で、健常者よりも目につく差異を持っているにすぎない。
民主党の議員自身が言っていたが、民主党が理念なき烏合の衆であることは本人たちがよく自覚している。だが、こういう身障者のひとびとに目を向け、人間としての多様性を見つめることができれば、未来に向けた理念を見つけることは十分に可能だろう。

ところが、、、次期首相たる鳩山由紀夫は理念というよりも思いつき、思い込みで生きているような人間だw
彼は、個別の政策を理解していないか、少なくとも深く考えたことはないのだろうと思う。
インド洋派遣といった政治的・外交的にナイーブな問題は、その難しさを理解していたら「派遣はします」「いや、止めます」と軽々には断言できないはずだ。東アジア通貨統合なんてのも同じ。思い込みから彼の思考は成り立っている、と思う。
だいたい、自分の秘書の行動も管理できないような奴が官僚を管理できるわけがないw

実は鳩山の演説も間近で聞く機会があったが、是非いちどは聞いてみるといい。どんなにつまらないことしか言えないかがよくわかるから。彼の話には具体性・リアリティがないし、リアリティに基づいたハートがない。

今回の選挙は、あくまでless worseを選んだにすぎない。選択肢が限られているからね。
んで、大塚や鳩山のようなバカに振り回される時期が近いうちにくるだろうことは覚悟しておきたい。
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by guranobi | 2009-09-02 23:08 | 金融政策
2009年 08月 25日

狂人水野、炸裂

自らの失敗を認めることなく、そして国民への謝罪もなく、このように偉そうにしゃべる神経というのが理解できん。狂人たる所以か。。。
岡山県金融経済懇談会における水野審議委員挨拶要旨
「内外の金融経済情勢と金融政策運営 ―政策対応に依存した脆弱な景気回復─」

(P3)
過去に想定していた潜在成長率や、それに対応する需給ギャップの大きさについても、相応の幅を持って考える必要があると思います。すなわち、2000年代半ば頃の潜在成長率が一貫して過大推計であった可能性はないだろうか、という点です。もし、当時の潜在成長率が、推計されている水準より低かったとすると、2000年代半ば以降は円安進行と好調な海外景気を背景に実力以上の高成長率を達成していたことになります。そうすると、当時想定していた需給ギャップのプラス幅も、実際は、より高かった可能性があります。

→「過大推計」じゃなくて、「過小推計」じゃないの?てか、過大の可能性にしか言及しない理由がまったくわからん。
98年からほぼ一貫してGDPデフレーターとULCが低下し続けているなかで、なぜ需給ギャップがプラスだとか、いわんや、その”プラス幅”がより高かった可能性、なーーーんて考えられるんだろう?

(P4)
ところで、わが国の需給ギャップを縮めるには、(1)財政出動等で需要サイドを刺激する、(2)設備廃棄など供給サイドの過剰を削減する、という2つのアプローチが想定されます。

→金融政策が見事に抜けてるw やる気ねーーー
てか、自らの役割を放棄してますね、完全に。

(P5)
こうした中、主要国の先行きを見通すと(1)構造的失業率(自然失業率)の上昇、(2)潜在成長率の低下、(3)インフレ圧力の低下、(4)財政状況の悪化、(5)超低金利政策の長期化、が共通の現象になりそうです。

→構造的失業率が上昇する理由が、これまた不明。単に、失業率が高止まり=需給ギャップがマイナスの状況が続く、わけじゃないのか?だからこそ、(3)インフレ圧力の低下、が生じるんじゃないの?
日銀の利上げの理由の1つが「構造的失業率の上昇」、つまり「需給ギャップはもうゼロかプラス、かもよw」という推測だったわけだ。世界の中央銀行が、愚かな日本銀行の二の舞を踏んでそういった根拠の薄い推測で利上げするとでも?なわけねーよwww

米中の財政支出の効果が切れて二番底の懸念がある中で、あわてて利上げに走る必要はない。
まだ雇用は減り続けている。すなわち失業率は上昇の途上だ。雇用が+10万人を超えて初めて失業率のピークアウトが見えてくる。そのピークアウトを確認し、さらには物価が確実にプラス圏に入ることを確認しながら利上げに入る、ってのがフツーに考え付くシナリオ。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

狂人・水野の言わんとしていることは2つ考えられる。
-自分たちの失敗を認めたくない
-そのためにも、欧米が利上げに転じたら、日本経済の状況を考慮せず、追随利上げをしたい。

その結果、日本株は戻りはちょぼちょぼ、下げは強烈、という何度も来た道。

せめてもの救いは、こっちの狂人の任期は今年12月まで、ということか。もう一匹の任期は23年3月。
総裁・副総裁は手に負えません。。。

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時節柄でもあるが、日銀は”自民党化”している。ともに国民経済に乗っかって偉そうに能書きを垂れるが、口ばっかりで、行動力も説得力もない。てか、能力が絶対的に不足している。日銀執行部は市場の信任をさらに失っているだろう。

残念なのは、日銀執行部は国会を通じて間接的に選ぶしかないということだ。
そして、どの政党も金融政策は重視していない。。。
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by guranobi | 2009-08-25 22:56 | 金融政策