2010年 12月 28日

米国の中期経済見通し? 雇用・物価動向④・・・シナリオ

最後に、実質GDPのシナリオごとに予想される雇用・物価動向を確認しましょう。実質GDPの前期比年率の伸び率が、+3.25%、3.75%、+4.25%、そして+2.75%のときの推移です。

各機関の見通しのように+3.25%程度の成長率では、デフレ圧力の顕在化は避けられないように思います。11年における雇用者数の月平均増加数は+15万人程度で、失業率は11年末で9.6%、12年末でも8.8%にとどまり、この間、賃金上昇率の低下が続き、ULCは12年から長期間のマイナスに至ります。

仮に+4.25%程度で推移すれば11年の雇用増加数は月平均+25万人程度、失業率は11年末8.9%、12年末には7.3%程度に。賃金上昇率は13年前半の+1%程度でボトムを打ち、ULCもかろうじてゼロ程度から反転。デフレ回避に成功するパターン。

+2.75%程度の成長率では、18年になってもデフレ脱却の目処も立たない。日本の失われた20年に至るパターンです。
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これまでブログで書いてきたとおり、家計のバランスシート調整には14年くらいまで掛かると思われますし、また、銀行部門の不良債権処理が遅々として進まない場合には金融部門の機能不全も需要創出の足かせとなり得ます。
目先、11-12年は+3.25%から+3.50%程度の成長にとどまり、バランスシート調整が概ね終了するであろう14年あたりから+4%を大きく上回る成長を比較的長期間に渡って続けるという感じじゃないかと、今のところは思う次第。

債券市場の展望としては、ある程度の成長率が見られつつもデフレ・リスクが高まる展開なので、実質金利は比較的安定する一方で、BEIの低下が特に短-中期セクターにおいて見られると思料。よって、再びブル・スティープの展開を予想します。

株は、、、わかんねーなー。今年同様にボラの高い展開ながらも、カネ余り相場継続でいいんじゃないかな?
追加・・・売りたくて仕方がない原油だが金余り継続なので120ドルくらいまで上昇を続けると勝手に思う。

注目点は賃金動向ですね。
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by guranobi | 2010-12-28 20:53 | 米国


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