グラの相場見通し

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2010年 10月 02日

米国のIIP⑤・・・キャピタル・リターン格差は持続可能か

結論から言うと「わかんない」なんですけどねw

米国のIIP改善の要因を、資産・負債それぞれの
①価格変化
②為替変化
③その他の変化

の3要因に分け、あわせたものを「キャピタル・リターン」とします。まず、資産・負債別のキャピタル・リターンの推移。
上段が年ごと、下段が3年平均です。年ごとでは変動が大きいので3年平均で見ると、比較的安定して資産のキャピタルリターンが負債を上回っている。
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次に、3要因に分ける。3要因それぞれの寄与度を資産-負債で表示している。
05年はこれまで説明したように「雇用促進法」によって一時的に高まっている。「その他の変化」だけでなく、「価格変化」にも現れているのかもしれない。
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なので、05年の「その他の変化」「価格変化」のリターン格差をゼロにしてみたw

右側の3年平均でトレンドを見ると、確かに竹中先生が主張されるように「為替変化」要因によってキャピタル・リターン格差は上下している。'96-'02では「為替変化」要因がマイナスとなり、資産・負債のキャピタル・リターン格差は縮小している。しかし、ゼロには概ねなっていない。やはり、キャピタル・リターン格差は「その他の変化」「価格変化」といった要因から安定的に発生している。
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「その他の変化(Other changes)」とは何か?
BEAの簡単な説明は次のようなもの。
" Includes changes in coverage, capital gains and losses of direct investment affiliates, and other adjustments to the value of assets and liabilities."

ここで、前に見た対外・対内FDIのインカム・リターン格差と、「その他の変化」の資産・負債格差の関係を見てみる。
「その他の変化」がFDIによってのみ生じているわけじゃないので相関性は低いんだが、、、ま、関係が全くないわけじゃなさそうで。(FDIのインカム・リターンと「その他の変化」を資産、負債別に見ると相関がゼロからマイナスなのは内緒ですw)

まー、論文書いているわけじゃないんでw、今後のFDIのインカム・リターン格差が足下と同様に5-6%程度生じると仮定すると、「その他の変化」要因によるキャピタル・リターン格差が1.0-1.5%程度、(寄与度で)生じるとしよう!
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(とりあえず、中断。たぶん、続く)
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by guranobi | 2010-10-02 20:52 | 為替


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