グラの相場見通し

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2010年 08月 20日

地図ソフトのご紹介と、ガス価格交渉の補足

エネルギーや国際関係を見るためには距離・方位の感覚が大事なので、google mapはあまり使いません。
代わりに使い勝手の言いフリーソフトがあるので、ご紹介。

FLand-Ale日本世界地図
僕はこのソフトを使ってます。
図法は正距方位図法で。ツールボタンをクリックすると距離表示のサークルも出てきます。
b0165963_1133470.jpg


天然ガスの輸送コストが高いことを書きましたが、具体的にはパイプラインが1000kmあたり1ドル/MMBtu、LNGが液化・輸送・再ガス化を含めて3-5ドル/MMBtuらしい。なので、パイプラインで輸送する範囲は4000kmあたりまでで、それ以上になるとLNGのほうに競争力があるとか。
b0165963_1173357.jpg

Fland-aleで北京からの距離を見ると、トルクメニスタンまでは5000km、対して東シベリアのガス田は2000-3000kmでしかありません。中国が東シベリアのガスを狙っている理由はまさに近さであり、輸送コストであると思います。欧州のガス市場価格(NBP)をベースにしても、8-9ドル/MMBtuで購入できるなら十分に石炭の代わりに使える。

ただし、ロシアにとっても簡単に譲るわけにはいきません。
すでに3年限定とはいえ、欧州向けパイプライン価格の10-15%を市場価格連動にしたらしく、ここで中国向け価格を市場連動にするとロシアのみならず、全面的にガス価格の基準が変更される可能性が高まるでしょう。
もしそうなったら、エネルギー関係の需給は大きな影響を受ける。

要注目、ということで以前の記事の補足でした。
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by guranobi | 2010-08-20 00:28 | energy


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