グラの相場見通し

guranobi.exblog.jp
ブログトップ
2010年 08月 18日

米国家計のバランスシート調整 FOFから・・・②

ABS発行体の資産・負債の状況、そしてCP市場
右側の負債から見ると、ABS発行体の社債が減少しているのは先程見たとおり。そしてABS発行体のCP、すなわちABCPはほとんどなくなってしまった。サブプラ問題の発生から2年をかけてABCPは役割を終えた。まー、いずれ復活するだろうけど。

左側でABS発行体の資産内容、すなわちABSの裏付け資産の推移を見る。
10年Q1の社債急減に対応して減ったのは消費者信用なので、消費者信用を裏付けとしたABSが満期を迎え、その一部を親銀行が引き受けた、ということかと。
そして問題はABS資産のなかの不動産(Mortgage)で、これこそがAlt-Aなどのリスクの高い不動産貸付の主体だと思うが、まだ十分に減っていない。資産サイドで不動産貸付が金利リセットを迎えることで順次、負債サイドのABS社債も減っていく、というシナリオかな?

下段のCP市場。
左側のCP発行主体を見ると、ABCPが急減するのと対応して商業銀行(銀行持ち株会社)のCP発行が急増している。資産サイドでABSの保有資産を引き受けるとともに、負債サイドでCPを発行した形に。このCP水準が当面維持されるのか、それとも長期債務(社債)に切り替わるのかはデュレーション・マッチング次第か。

CP市場でより重要なのは右側のホルダーの推移で、多くの投資家がCP市場から逃げている。
NGOは08年に急減させた後に全くCPを持っていない。地方政府、投信も、そしてブローカーも絞ったままであり、最終投資家、ブローカーともにCP市場に対して慎重。流動性は短期国債が供給しているんじゃないかな。
b0165963_12133385.jpg


モーゲージ(不動産貸付)のホルダーの内訳。
GSEの統計上の変更を除外するためにここではGSEのオフバラとオンバラをあわせている。ABS発行体が保有するモーゲージは安定的に減っていて、1兆ドル程度まで減るにはあと3年ほどかかる計算に。
また、商業銀行のモーゲージ資産が緩やかに増えているが、ABSから引き受けた分が含まれているとすると、実質的にはモーゲージ資産を減らしているんじゃないかと思う。
結局、米国のモーゲージは国有化されたGSEが担っており、その証券化されたGSE-MBSやGSEのエージェンシー債をFEDが買うことで支えている。
そういえば、ファンドプリーフ債を参考にするという話はどうなった?全くフォローしてないがw
b0165963_13334897.jpg

[PR]

by guranobi | 2010-08-18 21:12 | 米国


<< 米国家計のバランスシート調整 ...      米国家計のバランスシート調整 ... >>