2009年 03月 22日

かんべえ先生の米国経済分析

溜池通信 March 19, 2009
米国は「みずからの失敗から学習する」という偉大な能力を持つといわれる。しかるに他人の失敗から学んだり、他国の忠告を受け入れたりすることが得意とは言えない。従って今回も、ある程度の回り道をした上で正しい答えにたどり着くのではないだろうか。
なるべくなら、米国の回り道が短く済むことを祈りたいものである。

なんの話かといえば、米国の再生には(日本の竹中プランのような)不良債権処理が不可欠だが、その実行までには時間がかかるだろう、というご指摘。

相変わらず鋭いし、論点が明確で分かりやすい。
米国は不良債権処理=政府の対応が依然として問題の中心ということで。CMBXの崩壊は続いているし。

同じく、溜池通信 Feb 20, 2009

ここで補助線として、明治維新以降、日本の輸出品目の第一位を挙げてみると、興味深いことにほぼ3 つの商品に集約できることができる。「貿易立国」日本を背負ってきたヒット商品は、意外なほどに「長寿」なのである。
(1)生 糸:1870 年代から1940 年代まで
(2)鉄 鋼:1950 年代から1970 年代まで
(3)自動車:1980 年代から2000 年代まで


言われてみれば確かに。かんべえ先生は溜池通信 Mar 6, 2009でも自動車産業の分析を行っている(このレポートでのEconomistの抄訳も面白い。米国政治の南部からCAへのシフトについて)。UAWの”レント(たかり)”が日本の自動車メーカーの高収益を生んだというご指摘はごもっとも。その伝で言えば、自動車メーカーからの税収や社会貢献を享受していた東海地方もまた、UAWのレントの恩恵を受けてきたとも言える。
また、タタ自動車の超格安車などは彼らが米国市場に基盤を持たないからできたことかも。

価格決定権がどこにあるか、という視点は経済でも個別銘柄でも重要だろう。ROEの高さの源泉が商品の価値にあるのか、レントに依存しているのか。意識しなければ。。。

ニューディール政策をどう評価するかで議論が左右に割れる。概して民主党系は「FDR は偉大な大統領であった」と考えるし、共和党系は「ニューディールは失敗だった」と総括している。今から考えると、これがイデオロギー対立への火を点けてしまったようだ。こんな風になってしまうと話は簡単で、「この景気刺激策が効けばオバマ大統領&民主党の勝ち」だが、「景気が良くならなかったら共和党の勝ち」である。その結果は、2010年11 月の中間選挙で出るだろう。

経済政策の行方次第で、中間選挙でオバマが追い詰められることに。。。その懸念がリアルになればなるほどに、AIG問題と同じ様なポピュリステト的対応をとって墓穴を掘る動きは続くかも?

どういった展開で米国版竹中プランが発動されることになるのだろう。。。
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by guranobi | 2009-03-22 03:54 | 米国


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